Q 小惑星イダの小さな衛星
 
小惑星243番イダに小さな衛星が回っている。イダの長さは56kmだが、そのイダから100km離れたところを回る衛星ダクチルはわずか1.5kmの大きさである。小天体との衝突によって飛び出した破片とみられている。 
もうひとつ、マチルダの密度が砂漠の砂よりも小さく、あきらかに「微惑星説」では説明不能になっている。
 
小惑星イダと衛星↓ 

   
    
この衛星ダクチルも、月の起源と同じように小惑星の母天体が破壊されてできた小さな破片が大きな破片(小惑星)に衝突して、重力で捕獲されたものであろう。

小惑星マチルダ↓  

  
      
1996年に打ち上げられた小惑星探査機ニアが1997年に接近し、撮像と重力測定を行った。それによるとマチルダの密度は、今まで知られていた小惑星よりもかなり小さいことが明らかになった。マチルダの密度は1立方センチあたり約1.3グラムで、これは砂漠の砂の密度よりも小さい値である。このように小さい密度でどのようにして固まっているのか、よくわかっていない。(太陽系全カタログより引用)  

この小惑星マチルダも見ての通り、小惑星の母天体が破壊されてできた破片のひとつに過ぎないのである。 

 
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