搭載機器の試作など承認  
「はやぶさ2」で宇宙開発委


 文部科学省宇宙開発委員会は11日、小惑星探査機はやぶさの後継機「はやぶさ2」の搭載機器の試作と、新型の固体燃料ロケット「イプシロン」の開発を承認した。はやぶさ2は2014年度に、イプシロンは13年度に打ち上げを目指す。

 はやぶさ2は、水を含む鉱物や有機物が豊富とみられる小惑星「1999JU3」が目標。爆薬を使って金属塊などを高速で小惑星にぶつけ、人工クレーターをつくる新開発の装置を搭載するほか、着陸して地表やクレーター内の物質を20年に地球に持ち帰る構想。

 開発費用は計約164億円が見込まれる。本年度の予算は3千万円だったが、はやぶさが6月に帰還を果たした後は開発推進の機運が高まっており、この日の承認を受け文科省は来年度予算での大幅な増額を目指す考えだ。 



小惑星探査機「はやぶさ2」の想像図
(宇宙航空研究開発機構、池下章裕さん提供)

<平成22年8月12日付、北國新聞>

HOME太陽系ニュース目次

inserted by FC2 system