宇宙望遠鏡 13年度打ち上げへ  
開発機構
新小型ロケット使用

 金星・火星の大気や木星磁気圏を観測する宇宙望遠鏡「スプリントA」を2013年度前半に打ち上げると、宇宙航空研究開発機構が21日、文部科学省宇宙開発委員会に報告した。開発中の新小型ロケット「イプシロン」で打ち上げる最初の衛星となる。

 スプリントAは、幅と奥行きが1メートル、高さ4メートルで重さ365キロ。地球の高度950〜1150キロを約1年間周回。金星・火星の大気が宇宙にわずかに流出する様子の観測を通じ、惑星が大気を保つ条件の解明を目指すほか、木星磁気圏の成り立ちを探る。

 スプリントは、セミオーダーメード方式の衛星本体を5種類用意し、搭載機器だけ換えることで、早く安い打ち上げを目指す小型衛星シリーズ。 



宇宙望遠鏡「スプリントA」の想像図
(宇宙航空研究開発機構・池下章裕氏提供)

<平成22年7月22日付、北國新聞>

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