氷に覆われた小惑星発見  

 【ワシントン共同】火星と木星の軌道の間にある小惑星帯に、薄い氷で覆われた小惑星があることを米ジョンズ・ホプキンス大など二つの研究チームが発見し、29日付の英科学誌ネイチャーに発表した。

米望遠鏡で分析

 この領域にある小惑星で氷が見つかったのは初めて。地球にある大量の水は、小惑星との衝突によってもたらされたとの説があり、地球の水の起源に迫る発見として注目を集めそうだ。
 二つの研究チームは、いずれもハワイにある米航空宇宙局(NASA)の赤外線望遠鏡を使って小惑星帯にある小惑星の一つ「24テミス」の表面の組成を分析。地表面に非常に薄い氷と炭素を含む物質の層があることを突き止めた。 



画面左側を占める大きな天体が小惑星「24テミス」。中央上と右下は、
過去の衝突によってできた岩石の破片。明るく輝くのは太陽
(ネイチャー誌提供の想像図)

<平成22年4月29日付、北國新聞>

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