大気がある氷の惑星  
欧米チーム、40光年先で発見


 地球からへびつかい座の方向へ約40光年離れた恒星に、地球の2.7倍の大きさで、大半が水(H20)の氷で構成され、分厚い大気に覆われているとみられる惑星があることが分かった。米ハーバード・スミソニアン天体物理学センターなどの欧米研究チームが、3日までに英科学誌ネイチャーに発表した。

 この惑星「GJ1214b」は、表面の温度が200度前後で、大気圧が非常に大きいため、生命の存在は考えにくい。しかし、太陽系外にある質量が地球と大差ない惑星「スーパー地球」で大気があると推定される星が見つかったのは初めてという。

 いっかくじゅう座の方向へ約500光年離れた恒星では、大きさが地球の1.7倍(質量は4.8倍)と、スーパー地球で最も小さく、主に岩石から成る惑星「コロー7b」が見つかっており、太陽系外でより地球に近い惑星の発見が期待される。 



へびつかい座の方向に約40光年離れた赤色矮星(奥)と、
大気がある氷の惑星(同右手前)の想像図。
(スミソニアン天体物理学センター提供)

<平成22年1月4日付、北國新聞>

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