ロシア月探査船に搭載へ  
日本開発の観測機器
  2010年打ち上げ予定 


【モスクワ18日共同】ロシア宇宙庁傘下の国営企業「ラボチキン科学産業公団」のポリシュク総裁は18日までに、日本の宇宙航空研究開発機構が打ち上げ計画を断念した月探査機「ルナA」の観測機器「ペネトレーター」=写真=を、ロシアが2010年に打ち上げる予定の月探査船「ルナグロプ」に搭載する計画を日本と詰めていることを、共同通信への書面回答で明らかにした。

 やりに似た形のペネトレーターは地震計などを搭載。ルナAの母船から月面に打ち込み、地球の地震に当たる「月震」を観測して月の内部構造を解明することを目指していた。

 しかし、強い衝撃を受けるペネトレーターの開発に手間取るうちに完成していた母船が劣化。修理や新造に費用がかかり過ぎるとして昨年1月、計画を断念していた。



日本が打ち上げを断念した月探査機「ルナA」の想像図。
探査機から離れた細い物体が「ペネトレーター」
(宇宙航空研究開発機構提供)

<平成20年1月19日付、北国新聞>

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