月の地下観測成功  
衛星「かぐや」


 宇宙航空研究開発機構は10日、月周回衛星「かぐや」が月面の地下にある地層の観測に成功したと発表した。誕生時には熱く軟らかかった月が、現在のように冷えた天体になるまでの進化の解明に役立つ成果という。

 宇宙機構によると、かぐやが搭載したレーダーサウンダーという観測装置で昨年11月、月の「雨の海」にあるクレーター付近を観測。地下500メートルまでの範囲で、密度や性質の違う地層が重なっていることを示す複数の反射面をとらえた。  



衛星かぐやがとらえた月の地下構造。赤線は反射面とみられる構造
 (宇宙航空研究開発機構提供)

<平成20年1月11日付、北国新聞>

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