月面を立体的に  かぐやのデータで作製
クレーターなど鮮明

 宇宙航空研究開発機構は28日、月の上空約100キロを周回中の衛星「かぐや」がカメラで撮影したデータを基に作製した、月面の立体的な動画を新たに公開した。
 月の裏側の北緯60−66度付近を幅約16キロ、長さ約180キロにわたりとらえた画像では、「DYSON(ダイソン)」という直径約60キロのクレーターや、隣接するより小さなクレーターの内側に、さらに小さなクレーターが多数存在する様子が分かる。南極付近をとらえた画像でも、多数のクレーターを見ることができる。

 宇宙機構によると、約10メートルの物体まで見分けることができる「地形カメラ」で撮影した静止画のデータをつなぎ合わせて動画にした。このカメラで撮影した二種類の画像データを合成し、地形が立体的に見えるようにした。  



かぐやの地形カメラがとらえた月面。左側に黒っぽく見えるのが
直径約60キロのクレーター「DYSON(ダイソン)」の一部。
中央の別のクレーターの内側にはさらに小さなクレーターの存在が分かる
(宇宙航空研究開発機構提供)

<平成19年11月29日付、北国新聞>

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