2日で明るさ40万倍に
ホームズ彗星

 国立天文台は、25日、太陽から遠ざかりつつあるホームズ彗星が約2日で40万倍も明るくなり、肉眼で見えるようになったと発表した。
 彗星の核から大量のちりやガスが噴き出す「アウトバースト」と呼ばれる現象を起こしたとみられるが、短期間でこれほど大幅に明るくなるのは極めて珍しいという。
 天文台によると、彗星は23日には約17等だったが、24日午前に8・4等に急激に増光。その後も明るさを増して同日夜には3・5等、25日未明に2等台に達した。

羽咋、松島さん撮影

 「羽咋星の会」顧問の松島昌幸さん(61)が25日夜、ホームズ彗星の撮影に成功した。松島さんは天文仲間からの知らせで羽咋市旭町の自宅から、東の空に輝く同彗星の観測を続けた。「望遠鏡で見ると輪郭がにじんでいるが、いきなり明るい星が出現したみたいでびっくりした」と興奮気味に話した。  



東の空に輝くホームズ彗星=25日午後9時50分
(松島昌幸さん撮影)

<平成19年10月26日付、北國新聞>

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