冥王星さらに軽い存在  
質量も準惑星エリスに軍配  米教授発表

 【ワシントン14日共同】太陽系で冥王星より外側の軌道を回る準惑星エリスは、冥王星より質量が大きいことが分かったと、エリスの発見者の一人である米カリフォルニア工科大のマイケル・ブラウン教授(惑星科学)らが15日付の米科学誌サイエンスに発表した。
 昨年の国際天文学連合総会で惑星から準惑星へと格下げになった冥王星の存在感がさらに軽くなる結果だ。
 ブラウン教授らは、準惑星エリスとその衛星ディスノミアの動きをハワイのケック望遠鏡やハッブル宇宙望遠鏡で精密に観測。エリスの質量は冥王星の1・27倍であることを突き止めた。
 この結果、国際天文学連合の新分類では、エリスが最も重い準惑星となった。  



質量でも冥王星を上回っていることが分かった
準惑星エリスの想像図。遠<に太陽が見えている
(NASA提供・共同)

<平成19年6月15日付、北国新聞>

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