太陽表面の爆発を観測
 衛星「ひので」

 国立天文台や米航空宇宙局(NASA)などの研究グループは22日、昨年9月に打ち上げられた日本の太陽観測衛星「ひので」が、太陽表面の爆発である巨大なフレアの観測に成功したと発表した。
 同天文台特定技術職員の殿岡英顕さん(太陽物理学)は「地球を含む太陽系に大きな影響を与えているフレアが、今までにないほど詳細に観測された。フレアの発生メカニズム解明に役立つ」と話している。
 今回観測されたフレアは、昨年12月に発生した。ひのでに搭載された3種類の望遠鏡で観測したところ、フレアが二つ並んで細長い筋のように見える「フレアリボン」が次第に成長し、太陽の黒点内部に入り込む様子などが確認できた。  



太陽観測衛星「ひので」が昨年12月に撮影した太陽表面の巨大フレア
(国立天文台提供)

<平成19年3月22日付、北国新聞>

HOME太陽系ニュース目次

inserted by FC2 system