月面に無事「衝突」  欧州探査機
ハワイで閃光観測、衝撃の影響や岩石の組成分析

 欧州宇宙機関(ESA)は日本時間の3日午後2時42分、軌道上からの観測を終えた無人月探査機「スマート1」を、予定通り月面に衝突させることに成功したと、発表した。
 衝撃が月面に与えた影響や、舞い上がった岩石の組成を地球や宇宙空間の望遠波で観測、分析するのが狙い。日本ではあいにく日中で直接観測はできなかったが、国立天文台と東京大などがすばる望遠鏡のあるハワイ・マウナケア山頂で観測したほか、北南米、欧州の天文台が一斉に望遠鏡を向けた。
 このうち、ハワイにあるカナダ・フランス・ハワイ望遠鏡は、衝突の瞬間の閃光を観測することに成功した。
 スマート1は一辺約1メートルのさいころ形の本体に、長さ14メートルの太陽電池パネルが付いている。ESAによると、月の南半球にある「卓越の湖」に墜落、衝突させた。ESAによると、今後、月表面の組成分析などの研究成果が得られると期待される。



ハワイにあるカナダ・フランス・ハワイ望遠鏡が
とらえたスマート1の月面衛突による閃光(矢印)
(同望遠鏡提供、共同)

<平成18年9月4日付、北国新聞>

HOME太陽系ニュース目次

inserted by FC2 system