2013年、月面への旅
宇宙機構が無人探査機構想

 宇宙航空研究開発機構は31日、来年夏にH2Aロケットで打ち上げる月探査衛星「セレーネ」の後継2号機として、2013年ごろに無人探査機を月面に送り込む構想を明らかにした。
 月面への着陸技術を確立して、探査車(口ーバー)などのロボット技術を実証、月面を科学的に観測する計画。その後の3号機では、月面から地球への試料持ち帰りを目指す。また、一連の探査で、月面の資源の活用や砂から酸素を抽出する可能性も調べ、将来の日本人による有人月面拠点づくりにもつなげたい考えだ。
 川口淳一郎宇宙機構教授は「現在、担当チームで着地の方法や探査機、ローバーの設計など詳細を検討中で、早ければ来年度から開発研究を本格化させたい」としている。



2013年に月面着陸を目指す無人探査機と探査車(右手前)の想像図
(宇宙航空研究開発機構提供)

<平成18年8月1日付、北国新聞>

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