接近中の彗星とらえた
志賀・田中さん撮影成功

 志賀星の会会員、田中繁男さん(37)=志賀町代田=が25日夜、今年最大の天文ショーといわれ地球に大接近中の「シュワスマン・ワハマン第3周期彗星」の姿をいち早く写真に収めた。
 同彗星は約5.4年の周期で太陽の周りを回っており、1995年に数個に分裂した際に一気に明るさが増した。今回、最接近し、「夏の大三角」の中ほどを駆け抜ける5月12日には肉眼で見える二等星級の明るさになる。5月22−23日ごろには彗星に伴う流星群の出現も予想されており、今から天文ファンをわくわくさせている。
 田中さんが撮影したのはそのうちの一番大きいC核。25日午後10時ごろ、真東の上空ほぼ30度、かんむり座の方向で、口径13センチの望遠鏡を通してとらえた。五等星ほどの明るさで、青白く光り淡い尾を引いていた。4月初めから望遠鏡をのぞいてきた田中さんは「久しぶりの好天でやっと撮影できた。最接近する大型連休後が一層楽しみになった」と期待する。



東の空でとらえたシュワスマン・ワハマン第3周期彗星
(田中繁男さん撮影、5分間露出)

<平成18年4月27日付、北国新聞>

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