2年4ヵ月、10億キロの旅
探査機が小惑星到着

 宇宙航空研究開発機構 (宇宙機構)は12日、探査機「はやぶさ」が同日午前10時に、約3億2000万キロかなたの小惑星 「イトカワ」に到着したと発表した。
 同機構によると、イトカワは地球と火星の間の楕円軌道を回る小惑星。2003年5月の打ち上げから約2年4ヵ月、857日目での到着となった。地球からの航続距離は約10億キロに達した。
 今後は約1ヵ月間、エックス線や赤外線で小惑星の成分や地形データを収集。その後約10キロまで接近して観測し、11月には着陸し、世界で初めて、小惑星からの岩石採取を2回試みた後、小惑星を離脱して、07年6月には地球に到着。宇宙機構は岩石試料の入ったカプセルを切り離して大気圏に突入させ、パラシュートで回収する。


探査機「はやぶさ」がとらえた小惑星「イトカワ」
(宇宙航空研究開発機構提供)

<平成17年9月13日付、北国新聞>

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