火星の赤道に氷の海か 
欧米チームが発見「最近」の氷河活動も 
  
 【ワシントン16日共同】火星の赤道付近で、過去500万年以内に形成された氷の海らしい地形を見つけたと、英オープン大など欧米チームが17日付の英科学誌ネイチヤーに発表した。確認されれば「生命探し」の重要な候補地になるという。 
 ほかのニチームは別の場所で、数百万年前の氷河の活動跡も発見した。 
 火星については、約240万年前の火山活動が昨年報告されるなど、表面や内部での活発な活動が比較的最近まで続いていたことが明らかになっている。今回の発見もそれを裏付けた形だ。 
 研究はいずれも、欧州宇宙機関の探査機マーズエクスプレスの画像を分析した。発表によると「氷の海」は縦900キロ、横800キロ、最深45メートル。500万−200万年前に、火山の噴火とともに火星表面の亀裂から噴き出した水がたまって凍ったとみられるが、火山灰が表面を覆ったため、蒸発せずに残ったらしい。 
  
  
欧州宇宙機関の探査機マーズエクスプレスが火星の赤道付近で撮影した、
「氷の海」とみられる地形(欧州宇宙機関提供・共同) 
  
<平成17年3月17日付、北国新聞> 
  
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