マックホルツ彗星とすばる競演
一瞬の晴れ間とらえ県内各地で撮影
 
 地球に最接近した「マックホルツ彗星」が5日夜から6日未明にかけ、石川県内各地で写真に収められた。
 珠洲市飯田町の公務員干場実さん(50)は、6日午前0時ごろから自宅庭で観察を始めた。周囲が明るく、肉眼で確認することはできなかったが、南の空に輝く「すぱる」(プレアデス星団)から彗星の位置を予測し、デジタルカメラに85ミリレンズを付けて撮影した。干場さんは「すぐに空が曇った。撮影できてよかった」と話した。
 羽咋星の会会長の会社役員松島昌幸さん(58)=羽咋市旭町=も、一瞬の晴れ間に恵まれた6日午前0時過ぎ、彗星の淡い輝きを自宅の天文台から撮影した。松島さんによると、目が慣れてくると肉眼で確認できたという。
 金沢市東カー丁目の会社員、中村繁夫さん(45)は5日午後10時10分ごろ、同市蓮如町で彗星を撮影した。氷点下に冷え込む中、薄い雲の切れ間に肉眼ではっきりと見えたという。
 
 
青白い光を放つすばる(上)と緑色に輝くマックホルツ彗星(下)
=6日午前0時50分、干場さん撮影
 
<平成17年1月7日付、北国新聞>
 
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