「柳田」永遠に  小惑星を発見、命名
町村合併前に、満天星・土川さん「名前残したかった」
  
 柳田村の星の観察館満天星職員、土川啓さん(39)と渋谷区五島プラネタリウム天文資料館職員の村松修さん(55)=東京都在住=が、1994(平成6)年に発見した小惑星を「Yanagida」と命名したと18日、同村が発表した。来年3月の町村合併で無くなる「柳田」という名前を、小惑星として永遠に残したいという土川さんの思いから、命名された。
 土川さんは、満天星の25センチ反射望遠鏡を使って94年10月15日におうし座付近を撮影、村松さんに位置測定してもらったところ、約16等星の小惑星であることが分かった。その後、米・スミソニアン天文台に本部がある小惑星センターに報告し、今年4月に世界で7万3782個目の新惑星として認定された。
 土川さんはこれまでに、小惑星「Noto」(2001年登録)と「Koikeda」(03年登録)を発見しており、今回が3例目となり、「柳田村は無くなってしまうが、小惑星は永遠に輝き続けてほしい」と話している。
  
   
  
土川さんが発見、命名した小惑星「Yanagida」
=1994年10月15日、柳田星の観察館満天星の25センチ反射望遠鏡
 
<平成16年10月19日付、北国新聞>
 
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