天体ショー、各地で歓声
2年4ヶ月ぶり部分日食

 太陽の一部が欠けて見える部分日食が2年4ヵ月ぶりに日本で見られた14日、県内各地で観測会が開かれ、天文愛好家や子どもたちが太陽と月の織り成す壮大な天体ショーに感嘆の声を上げた。
 県内での欠け始めの時刻は午前10時40分ごろで、最大は同11時35分ごろ、終了は午後0時25分ごろとなった。ピーク時には全体の約2割が欠けた。
 天体観望会を開いた金沢市キゴ山天体観察センターでは、野々市町富陽小と津幡町英田小の児童が遮光板を手に雲のすき間からのぞいた太陽を観察。欠けた太陽を確認した児童からは、次々と「見えた」「本当だ」などの声が上がった。
 柳田村では、星の観察館「満天星」の望遠鏡でとらえた部分日食の映像を有線テレビで各家庭に約2時間生中継した。満天星では、志雄小児童の観察会も開かれた。
 日食が日本で観測できたのは2002年6月11日以来。次回は07年3月19日に部分日食となるが、北海道、中国、四国、九州でわずかに欠けるだけ。09年7月22日には、鹿児島・トカラ列島で皆既日食が起き、全国で部分日食を観測できるという。
 

  
金沢市内などで観測された部分日食。左から午前10時半、45分、11時35分(最大時)、45分、午後0時10分
  
<平成16年10月15日付、北国新聞>
  
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