海や湖は見えず 米探査機が土星最大の衛星撮影
 
 【ワシントン4日共同】米航空宇宙局(NASA)ジェット推進研究所は3日、土星の周回軌道に入った無人探査機カッシーニが、最大の衛星タイタンに初接近して撮影した画像を公開した。しかし存在が指摘されるメタンなど炭化水素の海や湖の姿は確認できなかった。
 カッシーニは、スモッグのような有機物のもやが上空を覆うタイタンに約34万キロまで接近。赤外線分光計などを駆使し、北半球でクレーターや断層のような地形を、南極近くでメタンの巨大な雲を見つけたが、もやに阻まれ全体像には迫れなかった。
 
  
無人探査機カッシーニが撮影した衛星タイタンの画像。
上部に見える円い地形はクレーターとみられ、白く輝いている点はメタンの雲
(ロイター=共同)
 
<平成16年7月5日付、北国新聞>
 
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