太陽横切る金星 130年ぶり観測
 
  金星が太陽を横切るという、日本では130年ぶりの珍しい現象が8日午後、北海道や首都圏などで観測された。金星の太陽面通過と呼ぱれ、地球の内側の軌道を回る金星が、地球と太陽の間に来たときに起きる。数時間にわたって、太陽の内側に金星の黒い影がくっきりと浮かび上がった。
 この日、全国的な梅雨入りで、観測が危ぶまれたが、梅雨のない北海道・ノシャップ岬では快晴に恵まれ、絶好の観測日和。午後2時11分ごろ、金星が太陽に入り始めた。太陽が西へ移動するのに合わせ、金星の黒い点は太陽の左側を移動。横切る前の午後7時20分ごろ、日没となった。
 次回観測できるのは2012年6月6日。
 
  
金星が通過する日没直前の太陽と鳥
=8日午後7時11分、北海道稚内市で撮影
 
<平成16年6月9日付、北国新聞>
 
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