彗星、氷の粒見えた
世界2例目、国立天文台など観測

 5月には肉眼で見えるようになると期待されるリニア彗星の表面近くにふき出た氷の粒を、すぱる望遠鏡で観測することに国立天文台などの研究チームが成功、5日発表した。
 彗星は、周囲のガスの観測から氷が主成分であることが分かっているが、氷の状態のまま観測したのは世界で2例目。研究チームの河北秀世・群馬県立ぐんま天文台研究員は「彗星は太陽系ができたころの姿を保っており、氷の分析が太陽系形成の解明に役立つ」と話している。
 研究チームは昨年9月、火星と木星の間にあったリニア彗星を近赤外線で観測、彗星の中心核を取り巻くように光が薄く広がっている様子をとらえた。
  

   
地球に近づくリニア彗星(国立天文台提供)
  
<平成16年4月6日付、北国新聞>
                                                           
HOME太陽系ニュース目次
  inserted by FC2 system