米探査車  きょう火星到着
  
【パサデナ(米カリフォルニア州)3日共同】火星の表面を走り回り、水が存在していた証拠を探る米航空宇宙局(NASA)の無人火星探査車「スピリット」が米太平洋時間3日午後8時35分(日本時間4日午後1時35分)ごろ、火星に着陸する。
 現在の火星表面に液体の水はないが、過去に存在していた証拠が見つかれば、生命が生まれていた可能性も高まる。
 スピリットは時速1万9000キロ以上の高速で、火星の大気圏に突入。着陸直前に、パラシュートとロケット噴射で減速するとともに、自動車のエアバッグのような24個の風船を膨らませて本体を包み、着地の衝撃を和らげる。
 着陸後、しぼんだ風船の中から抜け出し、カメラや試料採取装置などを使って岩石や土壌の組成を分析、水の痕跡を探る。着陸予定地のグセクレーターは直径約150キロ。以前は湖だったと考えられている場所だ。
 無事に着陸すれば1997年の米無人探査車「マーズパスファインダー以来の成功となる。NASAは「強風や着陸時の衝撃など多くの難関がスピリットを待ち受けている」としている。同型の探査車「オポチュニティ」も火星に向け飛行中。日本時間25日、別の場所への着陸を目指す。
         
   
<平成16年1月4日付、北国新聞>
        
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