能登の星照らすオーロラの輝き 
柳田「満天星」が撮影
  
 柳田村の星の観察館「満天星」は31日未明、北の空で幻想的に赤くうっすらと光るオーロラの撮影に成功した。太陽表面の巨大な爆発現象(フレア)の影響で発生したとみられ、撮影した室石英明技師は「県内でのオーロラの写真撮影はおそらく初めてではないか」と話している。
 オーロラは、通常アラスカなど高緯度の地域でしか見ることができないが、フレアがもたらした大規模な磁気嵐のため、低緯度の日本でも各地で観測されている。
 「満天星」は北緯37度20分に位置し、室石技師によると31日未明には、同館より緯度の低い茨城、長野、京都でも確認されたという。
 同観察館によると、県内では肉眼でのオーロラ観察は難しいが、太陽表面に現れた巨大な黒点は、4日ごろまで観察可能だという。直接見ると目を痛め危険だとして同観察館では、感光した白黒フィルムや日食ガラスなどを使用するよう注意を呼び掛けている。
   
  
10月31日午前4時40分、柳田村上町で撮影されたオーロラ
(満天星提供、15ミリ魚眼レンズで絞りF2.8、露光時間1分45秒、ISO800フィルム、一眼レフカメラ使用)
   
<平成15年11月2日付、北国新聞>
   
HOME太陽系ニュース目次
  inserted by FC2 system