土星、月とかくれんぼ 県内で「食」観測 金沢の中村さん撮影

 土星が月に隠れる「土星食」が20日夜、石川県内で観測され、金沢市東力1丁目、会社員中村繁夫さん(43)が撮影に成功した。
 土星食は、土星の軌道が月の軌道に近づくことから起きる現象で、県内ではこのあと2024年まで観測の機会がないという。
 中村さんは、金沢市の金石海岸でデジタルカメラとビデオカメラの2台を用意。午後7時半ごろから隠れ始め、同8時過ぎ再び姿を現したところをカメラに収めた。中村さんは「大気の状態が不安定で苦労したが、天体に興味のある子どもたちに見せたい」と話した。
 同市のキゴ山天体観測センター、柳田村の石川県柳田星の観測館「満天星」、穴水町の穴水星の会も観測会を開き、家族連れらが歓声をあげた。
  

  
月の後ろから再び姿を見せた土星
=20日午後8時3分(中村さん撮影)
   
<平成14年3月21日付、北国新聞>
  
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