木星の衛星イオ、クレーター鮮明に NASAが画像公表
  
【ワシントン11日共同】米航空宇宙局(NASA)は10日、木星探査機ガリレオが撮影した木星の衛星イオのクレーターの詳細な画像を公表した。
 このクレーターは、縁の高さ約900メートル、直径約75キロと比較的小さい。この種のクレーターは「パテラ」と呼ばれている。
 地表の割れ目から噴出したとみられる溶岩に覆われたクレーターの内側は、赤い部分や緑色っぽい部分、黒や黄色の部分などさまざまな色が見られ、火山活動で噴出した硫黄化合物がさまざまな化学反応をクレーター中で繰り広げられていた。
 ガリレオが以前に撮影した画像で、このクレーター周辺で火山活動が起こっていることは確認されていたが、今回の高解像度の画像で、火山活動による地形変化などが初めて分かったという。
   
   
探査機ガリレオが今年10月撮影した
木星の衛星イオのクレーター
(NASA提供・共同)
   
<平成13年12月12日付、北国新聞>
   
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