木星”ひとのみ” 57年ぶり「食」観測県内でも
 
  木星が月の後ろに隠れる木星食が16日未明、県内各地でも観測された。国内で夜間に観測された木星食としては57年ぶりで、次は33年後の2034年となる。
 天文現象の写真を撮り続けている金沢市東力1丁目の会社員中村繁夫さんは、同市無量寺1丁目で口径200ミリ、焦点距離800ミリの反射望遠鏡を使い、木星食を撮影した。木星は午前3時5分ごろ、東の空で月の左から姿を隠し始め、約50分後の3時55分、月の右から再び姿を現した。
 木星食は、柳田村の県柳田星の観測館「満天星」や金沢市キゴ山天体観察センター、津幡町などでも観測された。
 「満天星」によると、木星食は前回、1994(平成6)年にもあったが、昼間の発生で条件がそろわず観測されなかった。今回はやや湿度が高かったが、天候や月の明るさなど、観測条件に恵まれた。
   
   
月の左側から姿を隠し始める木星
=16日午前3時5分ごろ(金沢市の中村繁夫さん撮影)
   
<平成13年8月17日付、北国新聞>
   
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