今世紀初「ダイヤの指輪」 アフリカ南部で皆既日食
 
  【ルサカ21日共同】21世紀で最初の皆既日食が21日、ザンビアなど南部アフリカで観測され、各国の人々は美しい天文ショーに声を弾ませ、体を躍らせた。
 日食のために休日となったザンビアの首都ルサカでは午後3時9分(日本時間午後10時9分)、太陽が月の陰にすっぽりと隠れる皆既状態に。市内の住宅地では「こんなにきれいに見えるのはきっとザンビアだけだ」と自営業のジャマル・サカラさん(24)が声を上げた。太陽の片隅に指輪の宝石のような一点の光を残した後、辺りが真っ暗になると、住宅地のあちこちから歓声が聞こえた。
 最も観測条件の良かったザンビアへの外国人来訪者は約2万人。日本からは約500人が南部アフリカを訪れた。千葉市の小学校教師、上林義雄さん(53)は「皆既日食の周囲に見える光がこんなにシャープだとは思わなかった」と感激した様子だった。
   
   
21日午後、ジンバブエで観測された皆既日食のダイヤモンドリング
(ライブ!エクリプス委員会提供)

<平成13年6月22日付、北国新聞>

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