新小惑星を発見、名前は「Noto」
     柳田村「星の観察館」の土川さん
  
 柳田村の「星の観察館満天星」は30日、同館職員の土川啓(あきら)さん(36)=同村柳田=が1昨年、おひつじ座の近くで発見した小惑星の名称を「Noto」(のと)と命名したと発表した。同館によると、北陸ではこれまで小惑星の発見例はなく、北陸初の快挙となった。
 土川さんは満天星の屋上に設置したCCDカメラで、1999(平成11)年10月9日午後11時59ごろと、その40秒後の2回、おふつじ座付近の空を撮影した。2枚の画像を見比べたところ、小惑星とみられる17.6等の暗い天体が移動しているのが見つかった。
 土川さんは、火星観測で知られる米国の天文学者パーシバル・ローエルが1889(明治22)年に能登半島を訪れた際の旅行記「能登、知られざる日本の辺境」にちなみ、小惑星を「Noto」と命名、米マサチューセッツスミソニアン天文台に本部がある小惑星センターに今年1月末、申請し、今月認定された。
「根気よく続けた」
 土川さんは「小惑星発見が認められるのは大変だが、根気よく続ければ不可能でないことが分かった。本当にうれしい」と話している。
   

土川さんが発見し、命名した「Noto」
=1999(平成11)年10月9日、柳田村柳田星の観察館
満天星の60ミリ反射望遠鏡で撮影

<平成13年5月30日付、北国新聞>

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