巨大な火星の砂あらし  NASA、最新画像を公開 
    
【ワシントン24日共同】米航空宇宙局(NASA)は24日、火星探査機マーズ・グローバル・サーベイヤーが撮影した巨大な火星の砂あらしや「火星の顔」として話題を呼んだ地形の写真など、火星の最新画像を公開した。 
 砂あらしの画像の撮影は4月8日。火星の南半球ではこの時期、冬の極端な低温と、太陽によって暖められた空気との温度差によって大規模な砂あらしが発生する。約1500キロ東側でも、もう1つのやや小さな砂あらしが発生。砂あらしに覆われた場所の広さはいずれも、日本列島よりもやや狭い約30万平方キロになるという。 
 「火星の顔」は、1976年にバイキング1号が、長さ約2キロに及ぶ顔の彫刻のように見える画像をとらえて話題を呼んだ場所。98年のサーベイヤーの観測で、単なる起伏の多い地形だったことが確かめられている。 
    
   
NASAが公開した火星の砂あらしの画像。画面中央下方から2つの砂あらしの帯が
上方に延びている。下部の白い部分は霜。周囲の黒色はデータのない部分。
(NASA提供・共同)

<平成13年5月25日付、北国新聞>

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