「惑星の工場」を撮影ハッブル望遠鏡
   
【ワシントン26日共同】米航空宇宙局(NASA)は26日、ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した、惑星の起源となる円盤状のガスの塊の画像を公開した。
 太陽系のような惑星系は、宇宙空間にあるガスが平らな円盤のような形になって回転を始め、この中からさまざまな星が生まれてできるとされている。これは、原始惑星系円盤と呼ばれる巨大な「星の工場」だ。
 ハッブル宇宙望遠鏡は、オリオン星雲の中で明るく輝くさまざまな原始惑星系円盤の中で生まれようとしている星の姿や、こうした円盤が周囲にある星から超高速で飛んでくる粒子に吹き消されて、消え入る直前の姿などを撮影した。
 NASAによると、原始惑星系円盤の姿を直接観測した例はこれまでなかったという。
   
    
ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した原始惑星系円盤の画像。
画像の中心部に指輪のような円盤が見える
(NASA提供・共同)

<平成13年4月27日付、北国新聞>

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