10日未明、今世紀初の皆既月食
 
 新世紀が幕を開けた早々の10日未明、好天なら西の空で皆既月食が見られる。日本各地で観測できる21世紀最初の天文ショーで、約3時間にわたって繰り広げられる。
 皆既月食は、地球の影に満月全体が隠される現象で、太陽と月の間に地球が入り込んで一直線上に並ぶと起こる。皆既月食の時間が1時間47分と極めて長かった2000年7月16〜17日と比べると短く、皆既食は約1時間となる。
 国立天文台広報普及室によると、月が欠け始めるのは10日午前3時42分。皆既食は4時50分に始まって約1時間後の5時52分に終了、6時59分には元の満月に戻る。今回の月食は、東南アジアから欧州にかけての地域や、アフリカ、北米大陸北東部でも見られる。
  
  
<平成13年1月4日付、北国新聞より>
   
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