木星に浮かぶイオくっきり
米航空宇宙局(NASA)は20日、米国、欧州共同の無人土星探査機カッシーニがとらえた木星と衛星イオの写真を公開した。
写真は、カッシーニが木星へ1950万キロの距離まで近づいた今月12日に撮影された。木星上空を通過するイオと、その影が黒い点として木星表面に映し出された様子をくっきりとらえている。
イオは地球の月とほぼ同じ大きさだが、太陽系最大の惑星である木星と比べると、とても小さく見える。
イオは木星の強大な重力の影響で内部がきしみ、その摩擦熱で太陽系で最も活発とされる火山活動が起きていることで知られる。
1997年10月に米国から打ち上げられたカッシーニは今月30日、木星まで970万キロの距離に最接近。木星の重力を利用して加速し、2004年7月の到着を目指して土星に向かう経路に入る。(ワシントン20日共同)
米国、欧州共同の土星探査機カッシーニが撮影した木星に浮かぶ衛星イオ。
黒い点はイオの影。イオはその右斜め下に見える。(NASA提供・共同)
<平成12年12月21日付、北国新聞より>
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