【ワシントン28日共同】米航空宇宙局（ＮＡＳＡ）は28日、ジャンボ旅客機の両翼よりも大きな巨大太陽電池を国際宇宙ステーションに取り付けるスペースシャトル打ち上げの秒読みを開始した。
　Ｐ６と呼ばれる太陽電池はステーションに取り付けた後、屏風（びょうぶ）のように展開する方式。広げると幅約12メートル、長さ約73メートルになる。宇宙で展開する構造物としては、これまでで最大だ。発電能力は64キロワットで、一般家屋10数戸分の電力をステーションに供給できる。
　Ｐ６の取り付けでステーションは一気に大型化。ＮＡＳＡによると夜空を通過する際には地上から木星や金星並みに明るく見える。
　太陽電池は米ボーイング社製で、製造費用は６億ドル（約660億円）。スペースシャトル「エンデバー」で打ち上げ、今年10月に若田光一さんが取り付けたＺ１トラスと呼ばれる構造物の上に設置される。
　エンデバーの打ち上げは30日夜（日本時間12月１日正午すぎ）の予定。