小惑星を回る 軌道入り成功
米探査機

【ヒューストン14日共同】米国の無人探査機ニアが14日、小惑星エロスの周囲を回る軌道に入るのに成功した。
 小惑星は主に木星の軌道より内側にある小天体。既に1万3000個近く発見されているが、探査機が周回軌道に入って近距離から観測するのは初めて。
 ニアはさっそく、軌道上からとらえたエロスの画像を地球に送ってきた。
 太陽系を形成した物質の残がいと考えられている小惑星を調べることで、太陽系が形成された過程の解明につながると期待される。
 エロスは長さ約40キロの空豆型をしたいびつな天体。鉄やマグネシウムを含む岩石でできているらしい。地球との距離は現在約2億5600万キロ。



米無人探査機ニアが周回軌道に入る前にとらえた小惑星エロス。
愛の神にちなんだ名前だからという訳ではないが、細長いハートに
似た模様(矢印)も見える(ロイター=共同)
  
<平成12年2月15日付、北国新聞>

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