木星の衛星  エウロパの海に新証拠
米探査機が観測

 【ワシントン10日共同】木星の衛星エウロパの表面を覆う氷の下に、液体の海が広がっていることを示す、新たな証拠を見つけたと米航空宇宙局(NASA)が10日、発表した。木星探査機ガリレオが3日、エウロパに約350キロまで接近した時の観測で分かった。
 液体の水は、生命誕生に欠かせない粂件とみられている。宇宙生命探しの候補地として今後、エウロパが注目されそうだ。
 NASAによると、エウロバは、木星を回りなから、木星磁場の変化に従って5時間半に1回、磁場の向きを逆転させていることが判明。これは、エウロパに電気を伝える物質が大量に存在している証拠で、最も高い可能性として考えられるのが液体の海水という。


ガリレオが1996年に撮影した木星の衛星エウロパ
(NASA提供・共同)

<平成12年1月11日付、北国新聞>

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